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高血圧改善には水が良い!効果的と言われる3つの理由
はじめに
高血圧を患っている方は、大きな病気になる前に治したいですよね。
しかし、高血圧の対策をしようと思っても、
- 食事療法
- 運動
など、ハードルが高く、なかなか長続きしないものが多くないでしょうか?
そこで、今回は、誰でも簡単にできる水を摂取することで高血圧を対策する方法について紹介いたします。
1.高血圧とは?
高血圧とは、安静状態において血圧が正常範囲よりも高い状態のことです。
具体的には、医療機関で血圧を計測したときに以下の数値が出ると高血圧と判定されます。
- 上の数値:140mmHg以上
- 下の数値:90mmHg以上
ちなみに、上の数値と下の数値は正式には次のように言います。
- 上の数値:収縮期血圧(心臓が収縮して血液を送り出した時の血圧)
- 下の数値:拡張期血圧(心臓が拡張して血液が心臓内に戻ってきている時の血圧)
※収縮期血圧・拡張期血圧の説明は、「上の血圧と下の血圧、どちらが大事ですか?」から引用
そして、高血圧と一概に言っても次の3段階に分類されています。
- I度高血圧:収縮期血圧が140~159 拡張期血圧が90~99
- II度高血圧:収縮期血圧が160~179 拡張期血圧が100~109
- III度高血圧:収縮期血圧が180以上 拡張期血圧が110以上
数字が増えるにつれて、病気になる可能性も高くなります。
ただし、この数値に当てはまらない方も安心はできません。なぜなら、血圧は急に上がることもありますし、年齢を重ねるごとに血圧が上がりやすい傾向にあるからです。
そのため、高血圧の数値に近い人はあらかじめ対策しておくことをおすすめします。
2.高血圧がもたらす危険な病気
高血圧を放置していると思わぬ病気を引き起こす可能性が高まります。
なぜなら、高血圧の状態のまま過ごしていると、心臓や血管へ強い負荷がかかったりして合併症として以下の病気を引き起こす可能性があるからです。
具体的には、次のような症状です。
- 心疾患:心筋梗塞・狭心症・心不全
- 脳血管疾患:脳卒中・脳梗塞・脳出血・くも膜下出血
- 腎不全
- その他:大動脈瘤など
そして、なんと高血圧がもたらす病気のうち次の2つは、日本人の死因TOP4に入っています。
- 心疾患
- 脳血管疾患
つまり、高血圧はそのままにしておくと死に至るほど危険な病気なのです。
また、高血圧は、兆候を見せずにざまな合併症を起こす可能性があるので、別名「サイレントキラー」とも呼ばれています。
3.高血圧の対策に水が良いと言われる3つの理由
今まで説明してきたように、そのままにしていると生命を脅かす可能性のある高血圧。
そして、その中の約2%が「活性酸素」になると言われています。
しかし、水を飲むだけでも高血圧の対策になることをご存知でしょうか?
なぜなら、血液中のほとんどは水分でできているので、適量の水を摂取することで血液の改善になるからです。
そして、なんといっても誰もが毎日水分補給を行いますよね。その時に水分を摂取することが、どんな効果があるのかを知っているのと知らないのとでは大きな差があります。実際に「病は気から」と言うことわざもあるくらいです。
そこで、ここでは、水を摂取することで高血圧対策ができる3つの理由について紹介いたします。

3-1.利尿作用がある
みなさんご存知の通り、塩分の摂り過ぎは高血圧の大敵です。
しかし、水分を摂取して腎機能を刺激することで、トイレに行きたくなります。すると、尿と一緒にナトリウム(塩分)が排泄されます。そのため、高血圧の大敵である塩分が減少することができるのです。
なかには、コーヒーのように利尿作用があると言われている飲み物の方が良いと思っている方もいると思います。
しかし、利尿作用が強いので、飲んでもそれと同じくらい体から水分が出てしまい、あまり水分補給にならないので気を付けましょう。
3-2.水分補給で血液がサラサラに
人の血液の量は、体重の約8%を占めていると言われています。
例えば、70kgの男性の場合は、次の通りです。
70kg×8%=5.6kg
そして、血液の重さは1kgで1リットルですので、今回の例の場合は5.6リットルの血液があることになります。
ちなみに、血液は次の4つからできていて、その半分近くが水分です。
- 有形成分:「赤血球」「白血球」「血小板」
- 液体成分:「血漿」
つまり、70kgの男性の場合は約2.8リットルが水分ということになります。
もし、体内に水分が足りていない状態だと、血小板が固まりやすくなり血液がドロドロになってしまいます。
このドロドロの血液が高血圧の大きな原因です。
そのため、水分補給をしっかり行い血液の循環を良くすることで高血圧の対策をすることができます。
なお、一般的に一日あたり約2~3リットルの水分補給が必要と言われています。ただ、体重などにより異なるので、私は尿の色を指標にすることをおすすめします。判断方法は非常に簡単で、濃い色の場合は、水分不足を意味し、薄い場合はしっかり水分を補給できている状況を意味します。
「朝起きた時になぜ尿の色が濃いのか?」と思ったことはありませんか?
それは、寝ている間に汗をかき、水分が不足している状態だからなのです。
ですので、特に就寝前と起床時にはコップ一杯の水を飲むことをおすすめします。
3-3.ダイエット効果がある
肥満の方は、正常の体重の方に比べて2~3倍高血圧になりやすいというのはご存知でしょうか?
なぜなら、肥満の方は、より多く食べるのでより多くの塩分を摂取します。そして、体内でその塩分を調整しようとして、血液の量が増加し、血液が上がってしまうのです。
ずばり、食べ過ぎが原因で高血圧を誘発しているのです。
その食べ過ぎを抑えるために効果的なのが、食事の前にコップ一杯の水を飲むことだと言われています。
なぜなら、これを行うだけで、胃液が薄くなり、脳が満腹だと勘違いしてしまうからです。
そして、もちろん食べ過ぎを抑えることは、ダイエットにもなりますよね。
実際にバーミンガム大学が行った実験でも、毎食前に500mlの水を飲むことで体重が4.3kg落ちたという研究結果があります。
※参照サイト:「A bottle of water before each meal could help in weight reduction, researchers say」
また、体重を1kg減らすごとに、血圧が約1mmHg程度減ると言われていますので、いかに水を飲むことが大切かわかると思います。
4.水を飲む際の注意点
これまでは、水を飲むことがいかに大切かについて説明してきました。
しかし、ただ水を飲むだけで良いかというとそうではありません。
水を飲むときは、次の3つの注意点をしっかり守ってください。
- たくさん飲んではいけない
- 食事中に飲まないほうが良い
- 冷たい水は避けましょう
それでは、一つずつ見ていきましょう。
4-1.たくさん飲んではいけない
いくら水を飲むことが体に良いといっても、飲みすぎは体によくありません。
一般的には、1日5リットル以上の水を飲んではいけないと言われています。
水を飲む過ぎると、むくみの原因になったり、ひどい場合には「水中毒」になる可能性もあります。
水中毒は、水分を過剰摂取することで、低ナトリウム血症を起こします。
低ナトリウム血症を起こすと、アルコールを大量に摂取した時のように
- 吐き気
- 嘔吐
- 痙攣
などの症状を引き起こします。
水中毒は、最悪の場合、死に至るほど危険な病気です。そのため、一日約2~3リットル以内に抑えておきましょう。
4-2.食事中に水を飲まないほうが良い?
こちらは、意外と思われる方も多いのではないでしょうか?
実は、食事中には、あまり水を摂取することはよくないと言われているのです。
なぜなら、水を飲むことで胃酸が薄まり、胃の働きが悪くなってしまいます。そのため、内臓への負担が多くなってしまうからです。
そのため、食事中は可能な限り食事から水分を補給し、よく噛んで、料理の味を堪能しましょう。
4-3.冷たい水は避けましょう
水を飲むのであれば、冷えた水が美味しくて良いですよね。
しかし、冷たい水を飲むと、体が冷えて代謝が悪くなってしまいます。
そのため、水を飲むときは常温か白湯(50度程度のお湯)にして飲むことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
水分を摂取することで、次の3つの効果があることがわかったと思います。
- 利尿作用がある
- 水分補給で血液がサラサラに
- ダイエット効果がある
今まで水の大切さについてあまり考えてこられなかった方も、これからは高血圧の対策として水を飲むことをおすすめします。
一人でも多くの方の健康が改善されることを願っています。
